日経MJ |五色の浜雫 自凝雫塩(おのころしずくしお)が紹介されました。
2019年3月8日(金曜日)の日経MJにて五色の浜雫 自凝雫塩(おのころしずくしお)が紹介されました。
塩作りの情熱名前に込め
脱サラファクトリー 自凝雫塩(おのころしずくしお)
製塩業「脱サラファクトリー」(兵庫県洲本市)が手掛ける「自凝雫塩(おのころしずくしお)」は、淡路島の海水のみで作る塩だ。2013年の創業以、「売り上げは20%増のペース」と末沢輝之社長。プランディングも好調な業績に寄与している。
プランディングは、デザイン会社であるGRAPH(兵庫県加西市)の代表で、ヘッドデザイナーの北川一成氏が手掛けた。末沢社長は外食産業に長く勤務し、日本には海の成分をしっかり含んだ塩が少ないことを知り、一念発起。脱サラして塩職人の道を歩み始めた。
末沢社長は「パッケージには、塩作りの思いや特徴が伝わるように、感情が揺れ動く仕掛けが盛り込まれている。それが購買につながっている」と話す。
GRAPHにブランディングを相談したのは12年。その時点では社名や商品名などは決まっていなかった。無名の会社は「信用や信頼、安心感といったブランドカがないことが課題の一つ」と北川氏。塩を売りたいと思ってくれる取引先との「出会い」が重要だ。
営業先で末沢社長の思いを聞いてもらうチャンスをつくり、ファンになってもらうためにも「コミュニケーションを誘発させる仕掛けが必要。なぜ塩作りを始めたのか知りたくなるパッケージや社名にすべきだと考えた」(北川氏)。
パッケージと社名は同時進行で検討した。店頭で目を引き、手に取ったら思いが伝わる。そんなパッケージを目指し、経営理念や塩の特徴などをつづった文章を入れることを検討した。
社名について末沢社長は「五色浜で作る塩だから、五色浜製塩所」というアイデアを持っていた。北川氏は「五色浜製塩所と聞いたら、昔から由緒正しい塩作りをしているように感じる。だが、実際には歴史も伝統もないので、その社名からはコミュニケーションは生まれないと思った」。
北川氏が着目したのは。「脱サラ」というキーワードだ。営業先で「末沢社長は脱サラして起業し、塩作りをしている」と伝われば。「どんな塩なのか知りたくなるはず」と考えた。そこで提案した社名が「脱サラファクトリー」だった。「自凝雫塩」という商品名は、淡路島に伝わる神話を基に考案した。古事記や日本書紀には国生みの神様が大海原をかき回し、矛から滴り落ちた滴が固まり、「自凝(おのころ)島」ができたと記されており、最初に生まれた島が淡路島とも伝えられている。
神話と、海水のみで塩作りをする末沢社長の話を基に、北川氏はキャラクターのようなマークをデザインした。滴のようにも、勾玉(まがたま)のようにも、鳥のくちばしなどにも見えるのが特徴だ。「最新の認知科学では、イメージを1つに限定せず、いくつか意味があるほうが記憶に残りやすいといわれている」(北川氏)
ブランディングの費用に関しては、経営戦略を見直すだけでなく、成功報酬型のロイヤリティーを支払う契約を結ぶことで初期投資を抑えたという。
淡路島以外のどこにもない「自凝雫塩(おのころしずくしお)」をどうぞよろしくお願いします!
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http://www.uzunokuni.net/fs/uzunokuni/4580401350080
編集スタッフの皆様へ
この度は素敵な新聞でご紹介いただき、ありがとうございました!